アイヌの聖地である阿寒湖を拠点に、アイヌカルチャーの歴史を現代のデザインに落とし込んだアウトドアブランドが誕生しました。
スンクとはアイヌ語で「エゾ松」を意味します。
阿寒に古来より居住するアイヌ民族は、日常生活において現代にも通じる様々な工夫や発明をしながら暮らしてきました。
山に狩りに出かけるときは、何日も家を離れ、山の中に松の葉でつくった仮小屋クチャを建て、そこを拠点に狩りをしました。川に行けば、自作の釣り竿を用い、魚を捕らえ、山で火を起こし、テーブルや食器も自分たちで工夫し、獲物を食べたといいます。
このようなスタイルは、まさに現代のキャンプであったり、
アウトドアの起源とも言えるスタイルです。
アイヌアウトドアブランド「SUNKU」は、阿寒在住のアイヌアーティスト秋辺日出男氏とのコラボレーションにより、アイヌの人々が工夫して創作された知恵、そしてアイヌ紋様デザインの美しさを現代風にアレンジしたSUNKUを製造・販売していきます。
CHIPU『チプ』(アイヌ語で船の意)
アイヌの男性にとって、一人前の証ともされる丸太をくり抜いて作られた自作のカヌーで、阿寒湖を漕ぐDEBO氏(右)